新発売や販売一本化などで売上高14%増―鳥居薬品(医療介護CBニュース)

 鳥居薬品はこのほど、今年3月期(昨年度)決算を発表した。昨年3月から販売を開始した経口そう痒症改善剤レミッチカプセルが寄与したことや、大鵬薬品工業と共同販売していた制吐剤セロトーンの販売が鳥居薬品に一本化されたことなどから、売上高は前期比13.6%増の424億円となった。

【国内医療用医薬品売上高詳細】


 主要製品を見ると、患者数の増加などにより、抗HIV薬ツルバダ配合錠の売り上げが61億円(41.6%増)と大幅に伸長した。一方、最主力品の蛋白分解酵素阻害剤注射用フサンは、後発医薬品の使用促進策の影響から79億円(14.9%減)だった。

 利益面は、営業利益61億円(25.0%増)、経常利益64億円(21.2%増)、純利益36億円(4.8%増)。
 来年3月期(今年度)の業績見通しは、売上高が438億円(3.3%増)。一方、利益面では、親会社の日本たばこ産業(JT)と共同開発している高リン血症治療薬JTT-751のフェーズ3試験への移行などにより、研究開発費を32億円(96.8%増)と見込んでいることから、営業利益40億円(34.7%減)、経常利益42億円(34.1%減)、純利益22億円(39.6%減)としている。鳥居薬品では、今年4月の薬価改定や後発品の使用促進の影響などから、「さらに厳しい状況になる」と予想しながらも、HIV領域、腎・透析領域の育成や、領域別・製品別プロモーションの徹底などによる既存製品のシェアの維持・拡大に努めるとしている。

■中期経営計画を発表
 また、同社は今年度を起点とする3か年の中期経営計画「PLAN鳥居2012」を発表した。同計画によると、HIV領域は約70億円、腎・透析領域は約45億円の現状の売り上げに対して、2012年度の売り上げ目標をそれぞれ130億円、120億円に設定し、全体では過去最高の売り上げ500億円を目指すとした。
 さらに、この2領域と皮膚疾患領域をターゲットに、単品ではなく複数品目で将来的に売上高100億円以上を見込める新規販売品・開発品の獲得も目標に掲げた。


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